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フォント フォントざっくり解説 初めての方へ
L/R/M/B、W1/W2/W3… いろいろな太さ記号
経験上すでに馴染みのある方も多いと思いますが、○○明朝B、○○ゴシックLなどフォント名の最後についた1〜2文字の記号は、大抵の場合「ウェイト」つまり文字の太さを表しています。ここでは、最近よく使われるW〜表記との関係など、ウェイト記号についてご紹介します。
まずは分かりやすいほうから、W1〜W9について
市販されている書体の中には、基本的なデザイン骨格は同一でありながら「太さ違い」の概念を持つものも多く存在します。
フォント製品では、このようなシリーズの太さ違いをフォント名末尾の記号で表す習慣があり、主に最近のOpenType製品においては国内の多数のメーカーが「W1/W2/W3…/W9」の記号を用いるようになりました。
例えば、最近になってさらに細い「W0」ウェイトまで追加されたヒラギノフォントの角ゴシック体 W0〜W9 を並べると以下のようになります。
W0
W1
W2
W3
W4
W5
W6
W7
W8
W9
太さ違いの例:ヒラギノ角ゴ W0〜W9
上に挙げた角ゴシック体の他にも、明朝体丸ゴシック体など主に本文用途の書体において、このような太さ違いの製品が多く商品化されています。
なお、W1・W2…のWは、フォントの「太さ」に相当する用語「Weight:ウェイト (重さ)」の頭文字をとったものです。
かつてよく用いられた L・R・M…方式の太さ表記
前述のW1・W2…というWeight数字表記は、最近でこそ複数のメーカーで使用されるようになっていますが、もともとは Light (または1文字でL)・Bold (または1文字でB) というように、英単語やその頭文字による表記が一般的でした。現在もこの方式を用いているメーカーは多く残っています。
以下の表は、Weight数字と従来表記のおおよその対応を表したものです。
フォントの太さ表記 (代表例)
Weight数値ISO表記とその略号参考和訳ISO以外の慣用表記
W1 Ultra light : UL 極細
W2 Extra light : EL 特細
W3 Light : L
W4 Semi light : SL 中細 Regular : R
W5 Medium : M
W6 Semi bold : SB 中太 Demi bold : DB・単に D
W7 Bold : B
W8 Extra bold : EB 特太 単に E
W9 Ultra bold : UB 極太 単に U
実は上記の表のうち、「Semi light」「Semi bold」という表記は、ISO表記にあるものの実際のフォント製品ではほとんど馴染みがありません。
それぞれ「Regular」や「Demi bold」という名称のほうがはるかに多く用いられています。
メーカーによっては、W1・W2…という表記と英字表現の対応が上記と異なる場合もありますし、上記以外に、一部メーカーでのみ使用されている太さ表記も存在します。
上記の表以外の太さ表記の例
メーカー内容
モリサワ EとUの間に H (Heavy) と EH (Extra Heavy)
タイプバンク ELのかわりに SL (Super Light)
BとEの間に DE (Demi Extra bold)
EとUの間に H (Heavy)
Uより太い SU (Super Ultra bold)
タイプバンク
「タイポス」シリーズ
縦横それぞれの太さを2〜20の数値の組み合わせで表現
(例:タイポスA211=横線2・縦線11の比率を意味)
モトヤ W表記を用いず、単に 123
2より若干太い 2B が存在
砧書体制作所
「芯」シリーズ
超極細のシリーズ K6 から K150 まで
画面表示や印刷を保証できる最低ポイント数で表現
W0とかW12、WじゃなくてL2・B2なんてのもあるけど…?
これまで説明した太さ記号はあくまでメーカーの命名する書体名・製品名の一部であり、厳密な統一規格や基準がある訳ではありません。
例えば最初に例に挙げたヒラギノ角ゴシリーズには最近になってW0という超極細製品も登場しましたし、ダイナフォントでは太いほうのウェイト記号はW14まで存在しています。
なお、旧リョービのフォント (現在タイプバンクから販売) では、「Ro本明朝Std-B2」のように書体名の最後にL2・B2・M2・E2という記号がついているものがあります。これは、過去に販売されていた「本明朝Bの後継版」というような意味で2を付け足したものです。2という数字自体に太さの意味合いはありません。