標準フォントと市販フォント
OSに最初から入っている “標準フォント”
Windowsでも、Macでも、お使いのパソコンOSにはいくつかのフォントが最初から「入って」います。このように、OSに最初から入っているフォントのことを、一般に「標準フォント」と呼びます。
画面上のメニューやファイル名の表示にもこの標準フォントが使われます。
現在のOSでは、海外のサイトを見たときにもある程度対応できるよう中国語やアラビア語などいろいろな国の言語を表現するためのフォントも搭載していますが、日本語フォントは以下のとおりです。
標準フォント (日本語) 一覧
上記の通り、WindowsとMacでは搭載している標準フォントが大きく異なります。
(このことが、MacからWindows、WindowsからMacへと文章をやりとりしたときに発生する様々な「あれれ?」の一因となっている場合も)
なお、お使いのパソコンにOffice製品や年賀状アプリなどのソフトウェアがあらかじめインストールされていた場合は、その付属フォントとして、この表に記載のないフォントが最初から使えることもあります。
業務に必須? お好みで購入? “市販フォント”
上記の「標準フォント」はいずれも、明朝体やゴシックなど、汎用的に使える無難な書体が選ばれています。
では、これ以外のフォントが使えないのかというと、もちろんそんなことはありません。ワープロや年賀状アプリ、音楽用アプリなどのソフトウェアを追加して新たな作業をこなせるようになるのと同様、市販のフォント製品を購入してパソコンに追加すれば、さまざまな書体を、今お使いのさまざまなアプリケーションソフトで使えるようになります。
TVのバラエティ番組のテロップや書籍のタイトル名などに見られる個性的な書体も、その多くに市販フォントが使われています。お目当ての製品を特定できれば、「あの番組で見かけたあの書体で年賀状を作る!」なんてこともできる訳です。
お高いんですか?
フォント製品の売れ筋としては、1書体あたり10,000円〜15,000円のものが主流。デザインや印刷に携わるプロ・セミプロの方に人気を博している製品では30,000円を超えるものも珍しくありません。
というのも、日本語書体の場合ひらがな・カタカナと第一水準漢字だけでも3,000文字以上。書籍の本文に用いるための「本文系」フォントであれば、さらに使用頻度の著しく低い漢字も必要で、中には実に23,000文字を超える収録数のフォントもあり、生み出すまでになかなか手間のかかる商品なのです。
初めてフォントに興味を持った方にはお高く感じるかもしれませんが、書体には文章や映像の雰囲気をガラリと変える力がありますので、表現にこだわる方には外せないアイテムとなっています。
お安いのはないの?
あります!
パッケージ商品としての販売歴が長いもの、制作工程を工夫して廉価にしたものなど理由は様々ですが、気軽に購入できるフォントも数多くあります。
廉価とはいえ、筆文字、飾り文字、手書き風のものなど、なかなかのバリエーションが揃っています。
2013.9.2 掲載、2017.1.17 更新